だいすきぶるごーにゅ(仮)

Le Vin de Bourgogne, c'est le compagnon pour ma vie.

Bourgogne①

僕が人生において愛を注ぐワイン産地であるBourgogne。これはしっかり書く。

正直、この地域に関しては本を見ずに、気候や造られるワインを説明できる域に達していない。(しかし、他地域も同レベルまで上げていかなければならない。)

 

Bourgogne ブルゴーニュ

生産者、原産地呼称の数の多さから非常に難しいように見えるが、本質的には極めてシンプルな地域。(=広い目で見ればシンプルだが、近づくと複雑な地域だと認識している。)

Bourgogneは広域をカバーし、北部のChablisの冷涼な大陸性気候から南部の温和な大陸性気候までと多様。

f:id:lavieduvin:20210131150256p:plain

Chablis はかなり離れていてChampagneの方が近かったりする

 

初夏の開花、秋の収穫は、どちらも雨で妨害を受けることがある。Pinot Noirは特に灰色カビ病の被害を受けやすく、生育期に雨が多いと発生するリスクが上がる。

他にも春の霜(Chablisでは5月になっても起こりうる)や、局所的な夏の雹も自然現象の被害として生産者を悩ます問題として挙げられる。

対策としてはこんなことする(過去ブログ)→ 

 

畑の場所は原産地呼称制度の格付けで品質等級を決める際に極めて重要。

・Village 平地か丘陵の麓に位置する傾向。

・Premier Cru, Grand Cru 丘陵の中腹にあることが多い。(=日照量が多い。)

丘陵斜面という望ましい場所に畑があると、平地に比べて霜害を受けにくくなる。(=空気が留まりにくい)

f:id:lavieduvin:20210131150240p:plain

 

ブルゴーニュの土壌は非常に多様。小面積で土壌のタイプが著しく変わる。これがワインの微妙なスタイルの変化に関連付けられることが多いが、大いに論じられるところ。

確かなことは中腹の土壌は浅くなりがちで水捌けが良く、平地の土壌は深くてより肥沃になる。

f:id:lavieduvin:20210131152011p:plain

Montrachet の畑

大半の赤ワインはPinot Noir,白ワインはChardonnay で造られるがGamay、Aligotéなどの他のブドウ品種も栽培している。

 

f:id:lavieduvin:20210131150244p:plain

全てのワインに置いて、ブドウ畑、生産者、収穫年によって異なるが、特にブルゴーニュはそれが顕著である。ということを前提条件とし、以下のワインのスタイル・栽培・醸造面)を書く。

 

Pinot Noir ピノ・ノワール

Bourgogne全域で栽培され、最も重要な栽培地はCôte-d'Or コート・ドール。

古典的なブルゴーニュワインは、若いうちは赤系果実の風味を持ち、熟成するにつれて、土やジビエ、キノコの風味を発達させる。ワインは高い酸味と少ない~中程度のタンニンを持つ傾向がある。

醸造には様々な方法が使用され全房発酵は、少しずつ一般的になっている。

最良のワインは16~18ヶ月間、樽熟成させるのが普通。(一部新樽を使用することもある。)

 

Chardonnay シャルドネ

Chardonnayの個性は北部のChablis 地区で造られるシャープで酸味の高いタイプや、Côte-d'Orで造られる複雑で表現力豊かなタイプ、南部のMâconのフルボディでよく熟した果実風味のワインまで実に様々。

樽発酵、樽熟成(一般に6ヵ月~9ヶ月)、MLF、Sur lieこれらの方法を用いて表現力が豊かな白ワイン(主にコート・ドール地区がそれに該当)を産み出し、今日の世界中で上質Chardonnayの醸造方法の草分けとなっている。

 

Aligoté アリゴテ

高い酸味を持ち、ニュートラルな白ワインを造る傾向がある。十分に完熟できる畑で栽培された場合、高品質のワインを造ることができるが、こうした畑は通常より収益の高いPinot Noir、Chardonnay用に使われている。

 

Gamay ガメイ

熟れたベリー類の果実風味、タンニンが少ない早飲みようのワインを造る。

一部地方名称のワインに使用可能だが、村名以上のワインには使用を認められていない。

 

f:id:lavieduvin:20210131150243p:plain

造られているワインのタイプの比率

 

 

今回はここまで。

 

 

 

一部画像はBIVB(ブルゴーニュ委員会)の資料より拝借

BIVB:https://www.bourgogne-wines.jp/

Le cinquantième anniversaire mémorable②

ケーキはPIERRE HERMÉ PARISで購入。

※私は甘い物食べない人間なのでスイーツは詳しくありません。

 

昔、Parisに旅行で滞在した時に、クロワッサンにハマって何件か食べ周ったことがあり、ここに行ってクロワッサンだけ買った記憶があります。

 

事前に何も調べず、直感で2品選びました。

 

f:id:lavieduvin:20200922235200j:plain

millefeuille-infiniment-vanille ミルフィユ・アンフィニマン・ヴァニーユ

 

Rareに合うと思って!

キャラメリゼしたパイにバニラ風味のマスカルポーネクリーム”

バニラ風味&マスカルポーネでもったり、くどい感じなのかと思ったらそうでもなく、飽きなく食べれました。

パイもサクサクでキャラメリゼが良いアクセントになっている。

 

f:id:lavieduvin:20200922235149j:plain

ispahan イスパハン

 

名前は薔薇の品種名からかな?

食べてビックリ

カロンローズ、ローズ風味クリーム、ライチ、フランボワーズを使用。

香水!?と思うほどの広がる薔薇の香り。ナンダコレハー!

友人によると、ダマスク系の薔薇の花びらの香りだそうな。

とにかく華やかでうっとりする香り。

カロン自体は結構甘いので中のフランボワーズの酸味と合わせて丁度よい・・・かな?

 

たまにはスイーツもありかなと思った。量はこの半分で良いけど。

 

Le cinquantième anniversaire mémorable①

転職したりバタバタしていて、ブログを放置していました。

9月18日、旦那が50歳というキリ番誕生日を迎え、金曜日ということもあり定時で上がり、シャンパーニュを担ぎ、ケーキを買って即帰宅。

 

まさか待ちかねていたのがこのワインとは驚き。


f:id:lavieduvin:20200922164710j:image

Armand Rousseau Chambertin Grand Cru 2001

 

Gevrey-Chambertin、否Bourgogneを代表する偉大な造り手。

Armand→Charles→Eric→Cyrielleと続く家族経営のドメーヌ。

Chambertin は2.55ha所有。1921, 1943, 1956, 1983, 2009年の段階的購入により今日の大きさに至る。

区画は大きく4つに分かれる。※場所はコチラ参照。

 

2001年は”悪い年でもなく、傑出した年でもない”(Jasper Morris)という説と、”赤は保存しておくべき偉大なヴィンテージ”(Jacky Rigaux)さてどっちでしょう。

後者によるとGevrey-Chambertin とVosne-Romanéeは例外的な年だそうな。

 

醸造においては、除梗80%(全房20%)、ステンレスタンク発酵、新樽100%、熟成期間18ヶ月、平均樹齢45年以上、収量30hl/ha、、、というのが2017年の情報であるが、2001年は同じかは定かではない。

 

市場価格*1がぶっ飛んでいるワイン。

とにかく香りが変化する。なめし革、鉄、スパイス(漢方)ベリー系etc

19年経過しているけれど、酸、タンニンはしっかりと感じられまだまだ寝かせておくべき。

特級畑を飲むことは稀だけど香り、味の構造、余韻の長さ、これは毎度感動する。先入観もあるかもしれないけれど

美味しかったけれど最高の状態で飲んでいないので、これが30万越えの価値があると言われると難しいところではある。が、これだからワインは止められないというのも事実。


f:id:lavieduvin:20200922164716j:image

Piper-Heidsieck Rare Brut Millesime 2006

 

私が買って来たのがこちら。前々から気になっていたワイン。

ミレジム=良年に生産が普通だが、これはChef de cave(醸造責任者)が選ぶ特定の年に生産されるとか。

1976年を始めとして以来1979, 1985, 1988, 1990, 1998, 1999, 2002, 2006。

加えてRare Rosé 2007 と2008を販売している。

Chardonnay 70%, Pinot Noir 30%で他の年も大体コレ。2006年のイメージはSolaire"太陽(の)”名詞、形容詞の話は面倒なので省略・・。

 

2018年から独立し、Rere Champagne というブランドで展開。Dom Pérignonみたいなもんですね。

 

温度高めで飲んだ時はカスタードクリーム!でしたが、冷やして経過を見たところマンゴー、ヘーゼルナッツ、蜂蜜、ミネラル、、と様々な香りはもちろん、そしてリッチな味わい。

難しくなく、親しみやすい味で太陽のように明るいタイプというのも頷けます。

 

 

どちらも美味しく頂きました!

*1:Wine-Seacher JPY 312,959 (2020/09/22)

Domaine Amilot-Servelle Bourgogne Chardonnay, Pinot Noir 2015

好きなドメーヌなんだけどあまり日本で見かけることが少ない。

あるワインショップで見つけたので即購入。

 

現当主Christian AmilotはMorey-Saint-DenisのPierre-Amilotの三男。

測量技師として働いていたが1980年に婿養子となり義父とワイン造りを行う。

1989年以降は妻Elisabethと夫婦でワイン造りを行い、ドメーヌ名も

Servelle-Tachotから現在のAmilot-Servelleに変更。

娘Pruneが醸造家として国内、海外のワイナリーで修業を積んでから2011年にドメーヌに参加しドメーヌを支えている。

代々女系家族だったらしいのだが、息子Antoineがいるので彼が後を継ぐのかなぁ?と思います。

 

過去に試飲会で飲んだ Les Amoureuses は感動した。

 

 

f:id:lavieduvin:20200726102559j:image

Bourgogne Chardonnay

除梗せずにプレス、樽で発酵、樽で16ヶ月熟成(20%新樽)

 

( ^ω^)・・・状態が悪かった。飲めるんだけどこういう味でない。

というのも実際私がミレジム違いで現地で飲んだから。

香りが酸化してる、、、、味もフレッシュ感がない( ;∀;)

 

チェンジで赤を開けることになる。↓


f:id:lavieduvin:20200726102550j:image

ブレてる・・・。

 

Bourgogne Pinot Noir 

 

16ヶ月樽熟成(10-15%新樽)※ミレジムに応じて変更

 

BourgogneだけどChambolle-Musignyを思わせるような香り。

重心はやや重めだけど香りは華やか、タンニンもしっかり。美味い。

 

息子Antoineは友人であり、フランスで居た頃にお世話になっているので、このドメーヌは応援したい。

傘紙かけ@山梨 2020712

1人で塩山に行き、葡萄の傘紙かけしてきました。

 

f:id:lavieduvin:20200726091944j:image

 

友人の紹介で三陽醸造の山田さんのとこで作業しました。

天気も良く、作業しやすかったです。なおこの作業は初めて。


f:id:lavieduvin:20200726092035j:image
f:id:lavieduvin:20200726092025j:image
f:id:lavieduvin:20200726092016j:image
f:id:lavieduvin:20200726092009j:image

紙をくるっと巻いてホチキスで止めるという特にテクニックもいらない作業

棚仕立てなので、フランスのように腰が痛くなることはありません。

 


f:id:lavieduvin:20200726091928j:image

 

傘紙かけをする理由としては

・鳥よけ →特に食用?鳥が食べちゃうらしい。

・防カビ →https://www.fujitsu.com/jp/group/fjm/mikata/column/viticulture-report/005.html

 

だとか。

因みにこの作業はフランスだと禁止のはずなので、信じられない~!なんてコメントを友人から頂きましたw

 


f:id:lavieduvin:20200726091935j:image

お昼は半ラーメン 激辛で(^^)


f:id:lavieduvin:20200726091958j:image

フランスから帰国して以来の畑作業だったので、楽しかった!

時間はあっという間に過ぎてしまいました。


f:id:lavieduvin:20200726092042j:image

報酬はワイン。


f:id:lavieduvin:20200726091950j:image

貴重な話が聞けたりしたので充実した日となりました♪

Mouton Cadet の会 20200627

当初は様々なMouton Cadetを飲むはずだったけど、何故か人数が増えて大取がChâteau Mouton Rothschild に!

Mouton Cadet についてはこちらのサイトが詳しく書いてある。

ムートン・カデ詳解 | ろくでなしチャンのブログ

 

格付け1級Châteauが造るカジュアルワイン。

1930年Bordeauxが不作だった時にChâteau Mouton Rothschildを生産しない代わりに、瓶詰めされたのが始まり。当時の格下げdéclasséに当たるのかな?

 

なお、現在セカンドワインであるLe Petit Mouton de Mouton Rothschildの最初のリリースは1993年。

 

 

f:id:lavieduvin:20200628105032j:plain

左から

1. Poilvert Jacques Champagne Brut NV x2
2. Mouton Cadet Sauvignon Blanc 2018
3. Mouton Cadet Sauvignon Blanc 2014
4. Mouton Cadet Blanc 2018
5. Mouton Cadet Blanc 2010
6. Mouton Cadet Blanc Reserve 2017
7. Mouton Cadet Rouge 2008
8. Mouton Cadet Rouge 1979
9. Mouton Cadet Rouge 1949
10. Château Mouton Rothschild 1980

 

f:id:lavieduvin:20200628105037j:image

1. Poilvert Jacques Champagne Brut NV

 

お手頃価格で手に入るシャンパーニュ仕入れ先によってエチケットを変えているのか、よく見るエチケットと異なっていた。

Meunier 50%, Pinot Noir 30%, Chardonnay 20%と黒葡萄主体。

洋梨やリンゴの香り~。カジュアルに楽しめる味。


f:id:lavieduvin:20200628105053j:image

フレンチ風ピザ


f:id:lavieduvin:20200628105107j:image

サーモンのシャルロット仕立て


f:id:lavieduvin:20200628105047j:image

2.3. Mouton Cadet Sauvignon Blanc 2018, 2014

 

Sauvignon Blanc 100%だけどLoire地方のSancerre やPouilly-Fumé と異なる。

個人的な意見としては香りの系統はNZに似ているような気がする。グレープフルーツやハーブのアロマがはっきり出ている。(とは言えNZの方がもっと華やかであり、アルコールや甘味があるけれど)

個人的に2014の方が味がしっかりしてきているので好み。フレッシュさを楽しむなら2018だけど。


f:id:lavieduvin:20200628105013j:image

ホワイトアスパラのポシェ


f:id:lavieduvin:20200628105025j:image

4.5. Mouton Cadet Blanc 2018, 2010
6. Mouton Cadet Blanc Reserve 2017

 

BlancになるとSémillon, Muscadelleが加わり、香りに複雑さや味に厚みが出てくる。

2010は写真撮り忘れたんですけど、熱劣化(?)なのか、味が落ちていました。色もオレンジとまではいかないけれどかなり濃かった。

Reserve バランス良く楽しめる味。


f:id:lavieduvin:20200628105018j:image

本日の魚(真鯛だった気がする)のパートフィロ クレーム・ド・シャンピニオン

 

サフランの香りを感じたんだが、シャンピニオンですよー!と言われたので嗅覚障害になったのかと不安になった。


f:id:lavieduvin:20200628105006j:image

仔羊のロティ ジュ・ド・ボライユ

 

羊尽くし。

 


f:id:lavieduvin:20200628105001j:image

7.8.9. Mouton Cadet Rouge 2008, 1979, 1949

 

現行ヴィンテージはMerlot 85%, Cabernet Sauvignon 8 % Cabernet Franc 7%となっているけど、この時はどうだったのだろう?

 

結論から言うとこの3つを比較した中では49が良かった。一番古いのでダメかな?と思っていたけれど、これがヴィンテージの差なのだろうか?

2008年は全体的に冷涼で難しい年、1979年は涼しい年だが比較的健康。1949年は収穫量は少ないが乾燥し、日の良く照ったヴィンテージだそうな。

 

2008 若干杉?黒系果実のアロマ。味わいは他の2種より若いので結構強く感じた。

1979 全体的に弱く、最初香りは楽しめるけれど、落ちるのは早い。

1949 '79 より力強く香り高い、血、鉄のような感じが出ていた。

 


f:id:lavieduvin:20200628105100j:image

Chateau Mouton Rothschild 1980

 

ド忘れしがちなので復習しておくと1973年、メドック2級から1級に格上げされたシャトー。Cabernet Sauvignon 主体。

Mouton Cadetと比較するとポテンシャルは違うし、まだ置いておいても良いだろうと感じさせる。鉛筆の芯、黒系果実、やや青さもあるような。タンニンは落ち着いてはいる。余韻は長い。

1980年のヴィンテージ評価は低く、軽い、薄いと言われている。


f:id:lavieduvin:20200628105042j:image

スフレグラッセ

 

普段だったらワインも食事も余裕な量なんだけど、珍しくダウン。

古酒は上下で味に差が出るものだけど、随分と人によって好みが分かれる。この会では下方が好みの方が多いそうだ。私は中の上が好き。