だいすきぶるごーにゅ(仮)

Le Vin de Bourgogne, c'est le compagnon pour ma vie.

Bourgogne①

僕が人生において愛を注ぐワイン産地であるBourgogne。これはしっかり書く。

正直、この地域に関しては本を見ずに、気候や造られるワインを説明できる域に達していない。(しかし、他地域も同レベルまで上げていかなければならない。)

 

Bourgogne ブルゴーニュ

生産者、原産地呼称の数の多さから非常に難しいように見えるが、本質的には極めてシンプルな地域。(=広い目で見ればシンプルだが、近づくと複雑な地域だと認識している。)

Bourgogneは広域をカバーし、北部のChablisの冷涼な大陸性気候から南部の温和な大陸性気候までと多様。

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Chablis はかなり離れていてChampagneの方が近かったりする

 

初夏の開花、秋の収穫は、どちらも雨で妨害を受けることがある。Pinot Noirは特に灰色カビ病の被害を受けやすく、生育期に雨が多いと発生するリスクが上がる。

他にも春の霜(Chablisでは5月になっても起こりうる)や、局所的な夏の雹も自然現象の被害として生産者を悩ます問題として挙げられる。

対策としてはこんなことする(過去ブログ)→ 

 

畑の場所は原産地呼称制度の格付けで品質等級を決める際に極めて重要。

・Village 平地か丘陵の麓に位置する傾向。

・Premier Cru, Grand Cru 丘陵の中腹にあることが多い。(=日照量が多い。)

丘陵斜面という望ましい場所に畑があると、平地に比べて霜害を受けにくくなる。(=空気が留まりにくい)

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ブルゴーニュの土壌は非常に多様。小面積で土壌のタイプが著しく変わる。これがワインの微妙なスタイルの変化に関連付けられることが多いが、大いに論じられるところ。

確かなことは中腹の土壌は浅くなりがちで水捌けが良く、平地の土壌は深くてより肥沃になる。

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Montrachet の畑

大半の赤ワインはPinot Noir,白ワインはChardonnay で造られるがGamay、Aligotéなどの他のブドウ品種も栽培している。

 

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全てのワインに置いて、ブドウ畑、生産者、収穫年によって異なるが、特にブルゴーニュはそれが顕著である。ということを前提条件とし、以下のワインのスタイル・栽培・醸造面)を書く。

 

Pinot Noir ピノ・ノワール

Bourgogne全域で栽培され、最も重要な栽培地はCôte-d'Or コート・ドール。

古典的なブルゴーニュワインは、若いうちは赤系果実の風味を持ち、熟成するにつれて、土やジビエ、キノコの風味を発達させる。ワインは高い酸味と少ない~中程度のタンニンを持つ傾向がある。

醸造には様々な方法が使用され全房発酵は、少しずつ一般的になっている。

最良のワインは16~18ヶ月間、樽熟成させるのが普通。(一部新樽を使用することもある。)

 

Chardonnay シャルドネ

Chardonnayの個性は北部のChablis 地区で造られるシャープで酸味の高いタイプや、Côte-d'Orで造られる複雑で表現力豊かなタイプ、南部のMâconのフルボディでよく熟した果実風味のワインまで実に様々。

樽発酵、樽熟成(一般に6ヵ月~9ヶ月)、MLF、Sur lieこれらの方法を用いて表現力が豊かな白ワイン(主にコート・ドール地区がそれに該当)を産み出し、今日の世界中で上質Chardonnayの醸造方法の草分けとなっている。

 

Aligoté アリゴテ

高い酸味を持ち、ニュートラルな白ワインを造る傾向がある。十分に完熟できる畑で栽培された場合、高品質のワインを造ることができるが、こうした畑は通常より収益の高いPinot Noir、Chardonnay用に使われている。

 

Gamay ガメイ

熟れたベリー類の果実風味、タンニンが少ない早飲みようのワインを造る。

一部地方名称のワインに使用可能だが、村名以上のワインには使用を認められていない。

 

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造られているワインのタイプの比率

 

 

今回はここまで。

 

 

 

一部画像はBIVB(ブルゴーニュ委員会)の資料より拝借

BIVB:https://www.bourgogne-wines.jp/