Domaine Michel Lafarge Volnay Vendanges Sélectionnées 2010
飲むのは2回目。こちらの方が状態は良かった。
ここのドメーヌは熟成によって本領を発揮するクラシックなワイン造りをしています。
Volnayというと若いうちから軽やかで飲みやすいイメージなんですが、ここは骨組みがしっかりしているので寝かせて飲むべきワイン。
最初に飲んだのがVolnay 1er Cru Les Mitans 同じ2010年でしたが、今思うと飲むには早すぎた。
残念ながら当主のMichelは今年の1月に亡くなっています。91歳だったそうです。
現在は1978年に加わった息子Frédéricが葡萄栽培、ワイン醸造を仕切っています。
ドメーヌの規模は総計12ha。Volnay以外にPommard, Meursaultも所有。
Volnay 1 Cruは以下の区画のワインを造っていて、単独所有畑もありますがClos des Chênesがフラッグシップ。
・Clos du Château des Ducs ( monopole )
・Clos des Chênes
・Les Caillerets
・Les Mitans
またDomaine Lafarge Vialという名義でFleurie (Beaujolais )でワインを造ってるみたいです。
葡萄栽培は1997年から一部の畑で実験的にBiodynamieを始め2000年には完全に転換。
ワイン醸造は赤は完全除梗ながら、低温浸漬は意識的に行わず14~18日間の発酵。初期はRemontageを行い、後に日に1回のPigeageに切り替え。新樽の比率は極めて低く、トップキュヴェでも15%程度。
Vendanges Sélectionnéesは村名Volnayの中でより良い葡萄を使用。
前回飲んだ時は、今がピークかな?美味しいけれど・・・だったのが今回のは本領発揮。
Volnayはそんなに飲んだことがないのですが、これが良いVolnayの味なのか!
と思わせるような味。他の生産者と並べて比較したことはないけれど。
香りは決して華やかではないけれど、果実系だけでなくスパイス、熟成からくる香りと複雑。しっかりしているけれど女性的に感じるのは、アタックが柔らかいからなのか。凝縮感があり、酸味とタンニンのバランスが良く、うっとりするような味。
こういう時に限って家の食事がいまいちだったりする。鶉が食べたくなった。